Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

6月29日◇バンドン・アート巡り

 ハンディウィルマンの個展オープニングに参加したらすぐ、バンドン、ジャカルタ方面へ行こうと思っていた。5月にバンドンのSelasar Sunaryoで個展を開いたときに、私の作品テーマに感動してくれたインドネシアのおじいちゃんンが、何度も会場に足を運び、第二次世界大戦中の日本軍の話を特にバンドン周辺に限って話してくれた。その話の中に出てきた場所を、時間をかけて訪ねたいと思ったいたのだ。
 電車のチケットを取りに駅へ行って驚いた、しまったインドネシアの年度末ってことを忘れてた。日本でいえば春休み、みんな旅したくてバンドン行きのチケットは3日後の分しかなかった。運良くハンディウィルマンの個展を見に来てたバンドンのキュレーター、アスムジョがでっかいバンでジョグジャに来ていたので、これに便乗してなんとかバンドンへ。


b0090333_16162467.jpg 今回は親友ササン宅にお邪魔した。彼は最近バンドン北部に引っ越したばかり。ちゃんとゲスト用に一部屋あるというので遠慮なく3泊させてもらった。これは敷地一番奥に作った彼のセラミック工房。


b0090333_16172018.jpg 初日はササン夫婦、若い友人オクトラと一緒にバンドンの新しいスペースを巡ることに。ジャカルタの雨後のタケノコ系ギャラリーとは別に、バンドンでは若いアーティストがコミュニティを作ったりしている。最初に行ったのは「RUMAH BUKU(本の家)」。
 ビデオ好きなコミュニティがレンタル本屋、レンタルビデオ(といっても商業的なものじゃなくてインディーズが多い)などを一箇所でやっている。実は2005年からあったのに、私は今回初めて知った。


b0090333_16195620.jpg ササンが思い出したように言った。
「そういえばITBの数学の教授がさ、新しくでっかいミュージアム作ってるんだけど、オクトラ行ったことある?」
今日は我々のために運転手をかってでてくれたオクトラもまだ見てないというので、早速この建設中のミュージアムを見に行った。
 場所はバンドン北部、かなり高い丘にある。車を停めたら、ちょうどその数学教授という女性が出てきた。ラッキー。


b0090333_16223577.jpg 教授の名はアンドノワティ。もともとアートに興味があって、自分でコレクションもしてるらしい。このミュージアムは彼女の夢で、建築は私がついこの前個展をしたばかりのSelasar Sunaryoと同じバスコロさんの設計、確かに似てる。ってか、豊田市美術館にも似てる。谷口吉生のファンなのかな。

 偶然にも来年1月の開館記念展に、ササンも招待を受けていたので、そんな話を聞いたり、今後の抱負を聞いたり、とにかくおば様は自分の夢がこんなふうに実現していくのを見て、とっても嬉しそうで、興奮気味にミュージアムツアーをしてくれる。


b0090333_1626445.jpg これはミュージアムの2階からの眺め。向こうに見える村も、実は彼女の計画の中にはいっていて、いずれはアーティスト・ビレッジとして機能する。ジャカルタの金持ちが趣味でギャラリー始めてることは先回話したけれど、バンドンの数学教授はもう少し知的に大がかりなことを考えているようだ。
 作品の売買もちゃんと考えて、コレクター様が宿泊できるビラも建設中だし、カフェもあって、さらにミュージアム内にはバンドンで一番の品揃えになる(らしい)画材屋も入る。さらにレンタルオフィスのスペースもあったりと大規模。実際にムチャ広い。

 いやぁ。スゴイわ。今年8月末までには工事を終えて、展覧会準備に入りたいらしいけど、インドネシアのペースで8月に間に合うか?という進み具合ではあった。でもこれが出来たらかなりすごそうなので、またバンドンに来なくちゃ。まだまだ変わっていくバンドンのアートシーン、楽しみである。
by midoriart | 2009-06-29 22:10 | Bandung