Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

6月27日◇Handiwirman個展

 ここ2年ほど、インドネシアではアートバブルがおこっている。中国から始まったバブルがインドネシアにも入ってきて、どんな展覧会があっても、中国、香港、シンガポールからアート買いあさりのアートディーラーがやってきて、そして展覧会丸ごと買っていく。そんなバブルはインドネシアのわずかな金持ち層にも伝播して、いまやジャカルタには金持ちが趣味で作ったようなギャラリーが雨後のタケノコのごとく増えている。


b0090333_22547.jpg そんなバブルとは無関係に、ハンディウィルマンは昔からいい作品を作っていた。私がジョグジャに来た2000年には、彼はまだまだ展覧会もほとんどしたことのない若手のアーティストだった。1日にインスタントラーメン一食しか食べられなくても平気で作品を作っていた。
 そんな彼も、本人が望まないままバブルの波に入れられ、今では土地を買って、スタジオを建て、嫁さんに日本製の新車を買ってあげている。でも、彼がスゴイのは、作品売った金で私腹をこやすんじゃなく、売れた4億5000万ルピア(約450万円)をそのままボランティア活動してる友達に渡しちゃうこと。その金はバンドン郊外の小学校建設と、その村の橋建設のために使われた。
 彼の美談はいくらでもあるけど、そっちはおいといて、6月26日、今日は彼の個展のセッティングを手伝いにいった。梯子にのぼってるのがハンディウィルマン、そして下にいるのはインドネシアのキュレーター、アスムジョと、ヌルディアンイッサン。


b0090333_2292258.jpg 昔の彼はシャイで、私が寄っていったらその分引くような人だった。でも今ではすっかり余裕。昔のビクビクした感じから、ずっと大人になったなー・・・、なぜか母が息子を見るように嬉しい。


b0090333_22105915.jpg 今回の個展はジョグジャの老舗ギャラリー、CEMETI ART HOUSE。そうそう、この会場も、今回ハンディの個展をもって休廊となる。今後はレジデンスプログラムを少しずつ作っていくらしい。インドネシアの現代美術を最初っから支えてきたギャラリーなだけに、惜しむ声は多い。
 とまれ、今回のハンディの個展『THINGS』から少々作品を。個展についてはART ITのWEB版でも紹介したので参考までに。『THINGS』


b0090333_2213569.jpg そして翌日27日、個展OPENING。今ではインドネシア国内外で作品が引っ張りだこのハンディ。ジャカルタ、バンドンからもたくさんのキュレーターやギャラリストが見に来ていた。そうだ、インドネシアだけじゃなくて、シンガポールからも来てたな、さすが、ハンディ。
 会場で会ったのはAGUS SUWAGE。こちらもインドネシアの現代美術のスーパースター。彼は50歳の誕生を記念して、近々ジョグジャのでっかいミュージアムの3フロアを使ったどでかい個展を準備中。


b0090333_2216468.jpg 今日は忙しかった。ハンディの個展と、友人アーティストの結婚式が重なっていた。こっちはEDDO PILU、ハンディより少し上の世代のアーティストだ。彼も知り合いが多く、ハンディの個展に来る人はほぼみんな結婚式にも参加。まーまーカッコいい人ではあるけど、ジャワの正装したらEDDO、むっちゃハンサム!嫁さんももともとかわいいところに加えて可愛くて感動。

 ハンディの個展とエドの結婚式のおかげで、普段なかなか会えない人たちにまとめてドカンと会えた2日間だった。皆さん、いろんな意味でおめでと~~~♪♪
by midoriart | 2009-06-27 22:02 | Art