Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

5月5日◇バンドン会場作品設置

 5月8日オープニングの個展『メモリー・オブ・アジア』の作品設置のため、5月4日の夜行電車でバンドンへ向かう。5日午前8時にバンドン駅に着き、直行でスラサール・スナルヨへ。仮眠をとってすぐに作品設置を始める。
 
 今回の会場は広くてそれぞれの空間がそれぞれの色をもっているから、配置に悩んだ。作品はフィリピン編(フィリピンで1000人と作品を交換したプロジェクト)、ブリタル編(東ジャワで過去に日本軍から軍隊訓練を受けたお爺ちゃん30人と作品を交換したプロジェクト)、そしてバリ編(バリのお年寄り100人と作品交換したプロジェクト)の3部。これをどう置いて、ディスプレイするか、決めるまでに一番時間がかかった。
 

b0090333_15245149.jpg 一番最初に決定したのがバリ編。まずは一番小さな空間に、バリのお年寄り100人と交換したものを並べる。もともとは映像を流すための空間なのだけれど、あえて私は作品を置くためにこの空間を使った。


b0090333_4424111.jpg 会場は横に長い。小さく仕切った空間が3つ続いた後に、最初に位置を決定したバリの交換物を置いた部屋があって、最後にどでかい空間がある。これが最後の展示室で、観客はここから来た方向へ戻ることになる。交換物の量からしても、この部屋がフィリピンの1000の交換物を展示する場所になることは確か。


b0090333_44385.jpg 入り口から入って最初の空間で、バリ編とブリタル編のビデオを回すことにした。これでバリ部屋、ビデオ部屋の位置は決定。


b0090333_4434029.jpg そうなると、ビデオ部屋に続いて真ん中の仕切りの部屋がブリタル編となる。写真のまん中の白い3面を囲まれた部分、ここがブリタル編の部屋。バリの100人のお年寄りの写真はその横のコーナーを使って設置。


b0090333_4441254.jpg 今回はスラサール・スナルヨのスタッフ、チェチェップ君とヤディ君、この二人がむちゃよく手伝ってくれた。言っちゃ悪いけど、インドネシアでは自分の作品設置を手伝ってもらうときに、10言ったことを5やってくれたら、まー良しとしなくちゃいけないってレベル。それがこの二人、10言うと、自分らでその先を読んで12くらいはやってくれる。これはインドネシアでは本当~~~に珍しい。さらに仕事が丁寧と来たらもう、これは稀なる存在。普段は美術館の清掃がメイン作業っていうからすごい。


 それ以外にもスラサールはさすがスタッフ構成がしっかりしていて(日本では当たり前かもしれないけど、インドネシアでこれはホントにすごいの!) 広報担当、オープニング担当などなど、それぞれがちゃんと仕事してる感があって、気持ちがいい。本当に今回の展覧会は気持ちよく作品設置だけに集中できた。

 オマケにここは敷地内に野外ステージ、多目的オープンハウス、レジデンス用竹小屋まであるから、私はずっと美術館内で寝起きできる。これがありがたい。夜中にふと作品いじりたくても、ガードマンに頼んで会場を開けてもらえる。ほぼベストな状態、ありがたや…。

 前日はかなり夜中までかかって作品の一部になるテキストを壁に貼る作業。これもチェチェップ君とヤディ君が文句一つ言わず、それよりなんだか仕事があって楽しいみたいな様子で全部手伝ってくれた。こういうスタッフがいると本当に助かる。スポットライトの位置確認までして、ディスプレィ完成。明日のオープニングは雨が降らないことを祈る。
by midoriart | 2009-05-05 22:06 | Bandung