Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

ガルーダ航空「赤道通過証」

 ついに完成したのでこの場で発表しても許されるだろう。
 実は今回年末年始と帰国している間に、インドネシア国営航空GARUDAから仕事の依頼があった。考えてみたら私が始めてバリへ行った頃から今まで、何度ガルーダを利用したことだろう・・・。

 90年代初頭、日本から毎日多くの観光客がバリを目指した全盛期、その頃は日本を発ったガルータの飛行機が赤道を通過するときになると、機内乗務員が「赤道通過証」なるステッカーを配ってくれた。小さなプレゼントではあるけれど、今から向かう南国の島、越したばかりの赤道・・・そんなことを思うと、このステッカーは私の中ではとっても夢ある記念品だった。
 長らくインドネシアを行き来する間に、「通過証」のデザインも数回変わり、そして少しずつバリブームが下火になるとともに、ステッカー配布さえもなくなっていた。

 ところが、今年GARUDAは気合を入れている。
 なんたって60周年だし(仕事をもらって初めて知った)。
 そこで、「赤道通過証」復活となったらしい。さすがにここまでインドネシアが長くなり、さらにジョグジャで観光関係の雑誌なんか作ったりしていると、自然とガルーダのスタッフとも知り合いになる。児玉さんとは2006年のジャワ中部沖地震のときに知り合った。今回の依頼は、地震の救援活動で私の作った地震教則本にあったゆるめのキャラクターを気に入ってくださった児玉さんからの話だった。

 インドネシアらしいキャラといってもこの国は共和国で島によって、地域によって、宗教も習慣も食事も衣装も全然違う。どこのエリアをとって代表とするのかは悩んだけれど、児玉さんとの話し合いで、日本人観光客がもっとも多く訪れるバリ、そしてジャワを代表にした。


b0090333_2314388.jpg こちら、子供用の「赤道通過証」、お寺に行くときの正装を着た子供のキャラ。そこに猿、鶏、犬を散らした。猿は私の愛猿スギト、犬はつい先日他界した私の愛犬ティルムがモデル。後ろに見えるはバリ・ヒンドゥー教本山、アグン山。


b0090333_2334374.jpg そしてこっちは大人用。ジャワ人、とくにジョグジャ周辺の衣装を身に着けた、ちょっと大人なキャラ。後ろに見えるは世界遺産のボロブドゥールのチャンディ。


 60周年で気合の入っているGARUDA、他にも印刷物を新たに作るということで、児玉さんのプランは日本の子供達に、インドネシアという国をさらっと理解してもらうためのフライヤー。
相談しながらこの広いインドネシアという国のことを知ってもらい、興味をもってもらえる内容にした。

b0090333_234719.jpg 表紙にはバリの子供キャラ。開くと2ページに質問とその答があり、


 それをさらに開くと4ページ分の見開きにインドネシアの地図、そしてそれぞれの島の特徴がイラストと一緒に紹介されている。


b0090333_2342759.jpg「スマトラにはゾウやトラがいるよ」とか、「ラフレシアという世界で一番大きな花が咲いているよ」、「コモドオオトカゲという、生きた鹿を食べてしまうトカゲがいるよ」などなど。
もちろん、私が住んでいるジョグジャ周辺に2つの世界遺産があることも書かれている。後は簡単に使えるインドネシア語も少々。

 これらステッカー、フライヤーはすでに出来上がっているようなので、そろそろGARUDA INDONESIAを利用される皆さんが手にとってご覧になる日もくるのではないかと思う。バリに通い始め、ガルーダに乗るたびもらった「赤道通過証」、アレを今になって自分が作ることになろうとは、なんとも不思議な気分。こんな縁をくれたGARUDAの児玉さんに感謝。
※ここで紹介のデザインは完成品の一歩手前のもの。実物とはほんのちょっと違う。
by midoriart | 2009-03-17 23:04 | Japan